↓ メインコンテンツへスキップ
  1. 学習ガイド/

シンチレーターとは

716 文字·2 分
目次
宇宙線を測る - この記事は学習ガイドの一部です
ステップ 1: このページ

シンチレーターは、放射線(荷電粒子やガンマ線)が通過すると、その一部が可視光や紫外光として放出される材料です。 この発光現象をシンチレーションと呼びます。

なぜ光るのか
#

荷電粒子がシンチレーター中の原子を通過すると、原子の電子が一時的に高いエネルギー状態(励起状態)に移されます。 電子が元の状態(基底状態)に戻るとき、そのエネルギー差が光として放出されます。 ミューオンのような荷電粒子は、通過する物質中で常にこの発光を引き起こしています。

シンチレーターの種類
#

無機シンチレーター
#

ヨウ化ナトリウム(NaI)などの結晶。発光量が多くエネルギー分解能に優れる一方、加工しにくく高価です。 医療用のPET検査や、高精度なガンマ線測定に使われます。

有機シンチレーター(プラスチックシンチレーター)
#

プラスチックに発光物質を混ぜ込んだもので、任意の形状に加工しやすく、安価で頑丈です。 発光量は無機シンチレーターより少ないですが、応答速度が速く、宇宙線のような荷電粒子の検出に適しています。 OSECHIでもプラスチックシンチレーターを使用しています。

市販のプラスチックシンチレーターはまだ高価な部類に入るため、OSECHIプロジェクトでは3Dプリンターを使って安価にシンチレーターを自作する開発にも取り組んでいます。 検出器をより手の届きやすいものにするための試みのひとつです。

宇宙線検出での役割
#

ミューオンがシンチレーターを通過すると、その瞬間だけ微弱な光が発生します。 この光を光検出器で電気信号に変換することで、ミューオンが「いつ」「どこを」通過したかを記録できます。 シンチレーターの厚みや形状を工夫することで、検出効率や方向分解能を調整できます。

宇宙線を測る - この記事は学習ガイドの一部です
ステップ 1: このページ